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岡山県 重要文化財建造物(46件)

■概要
高梁川下流に位置する農業用水施設で、治水目的の高梁川改修工事の一環として、大正13年に樋門が、同15年に事務所が竣工しました。鉄筋コンクリート造の樋門は、酒津取水樋門が花崗岩の切石で荘重な外観を持ち、南配水樋門は15連からなる大規模な構造です。近世以来の小規模な取水施設を統合し、水利用の合理化と大規模化を実現した、大正期の最大規模の農業用水施設であり、鉄筋コンクリート造樋門の現存例として貴重で、農業土木技術史にも重要な価値を持っています。写真は『高梁川東西用水取配水施設/文化財保護課/倉敷市』のページから。
■高梁川東西用水取配水施設の重要文化財建造物

■概要
有漢町上組大石地区の保月にある石幢は、花崗岩の六角柱に六角笠石と五輪塔を重ねた珍しい構造です。高さ264cmで、正六角柱の径約50cm、一辺25cm前後。第一面には7つの仏が彫られ、仏道修業の道標とされ、室町時代以後の十三仏信仰への過渡期を示す貴重な資料です。第六面には「嘉元四年(1306)」の銘があります。近くの石塔婆は三尊板碑で、釈迦、阿弥陀、地蔵の三尊が刻まれ、高さ314cm、幅43cm、厚さ30cm。下部には「嘉元三年(1305)」の銘があります。写真は『臍帯寺石幢及び石塔婆』のページから。
■臍帯寺石幢及び石塔婆の重要文化財建造物