東京都港区芝公園三丁目3番

東京芝公園にある重要文化財の三門を見てきました。
まずは、一番地味な有章院（徳川家継）霊廟二天門から。
有章院とは７代将軍徳川家継の院号です。
家継は４歳で将軍職につきましたが、新井白石等の側近により政務はとりおこなわれました。家継は８歳で死去。
新井白石は尾張藩の継友を推していたが、側近に反感を持つ大奥などの勢力により次期将軍は紀州藩主の徳川吉宗が就任。
その吉宗により徳川秀忠の菩提寺の増上寺内に有章院霊廟が創建された。
その表門がこの霊廟二天門です。
吉宗が自身の霊廟造営を禁じたため徳川家最後の霊廟になりました。
有章院霊廟は戦前まで残り、日光東照宮と並ぶ規模であったが第二次世界大戦の東京空襲でこの霊廟二天門と御成門以外は焼失しました。
有章院霊廟の跡は、今はプリンスホテルとその駐車場になってます。
わずか８０年前まで有章院霊廟は存在したんですね。非常に残念。
残っていれば同じく戦争でなくなった増上寺とならんで世界に誇れる東京の観光地となっていたことでしょう。

仏法守護の役目を持つ広目天、多聞天








御成門は重要文化財の指定をうけてないためか改修が行われず、くちはてそうな感があります。


今みても結構な敷地の大きさがあります。

有章院（徳川家継）霊廟二天門の情報はこちら